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【LOTUS Type49Bについて 】
1966年F1において新レギュレーションが採用されエンジン排気量制限が1.5リッターから3リッターになり、チーム・ロータスはBRM H16エンジンを採用しますが性能不足のため苦戦を強いられました。C・チャップマンは新興エンジンメーカーのコスワースに3リッターF1専用エンジンの開発を依頼し、そこでフォードの資金援助を受け完成したのが、3リッター90度V8DOHCのコスワース”Double Four Valve”、つまりレーシング史に残る名機 ”DFV”エンジンです。
1967年、DFVの完成を受け、チャップマンとチームはこのDFVもシャシーの強度を担うパーツの一部とした革新的設計思想の元、軽量・コンパクトなニューマシン”TYPE49″を開発し、グランプリに投入。シーズン途中の第3戦オランダGPに登場したTYPE49は、J.クラークがデビュー・ウィンを飾りました。この年のシーズン、タイトルには僅かに及びませんでしたが、TYPE49は残りの全レースでポールを獲得し4勝を挙げます。
翌1968年、J.クラークが4月のF2レースで事故死、エースドライバーを失ったチームロータスでしたが、G.ヒルをエースに、そしてTYPE49の改良型で68年シーズンに臨むことになります。68年第3戦モナコGPから投入された改良型TYPE49は、ホイールベースが延長され、ギアボックスをZF製からヒューランド製に変更、フロントにウィングを装着し空力面での改良を施したマシン、”TYPE 49B”として生まれ変わります。またこの49Bは、それまでのナショナルカラーにボディを塗装する慣習を破り、スポンサー企業のカラーを纏ったマシンとしてサーキットに登場しました。このシーズン、ヒルは3勝を挙げ、開幕戦TYPE49で勝利したクラークの1勝と合わせ、チームロータスはコンストラクターズチャンピオンを獲得、ヒルもドライバーズのタイトルを得る活躍を見せたのでした。
【キット概要 】
■ホワイトメタル、ウレタン樹脂、金属挽き物、エッチングパーツ、バキューム、ゴムタイヤ、シルクスクリーンデカール、各種コード類を使用したマルチ・マテリアル・キット。
■ホイールリム・エンジンファンネルは金属挽き物製で質感高く再現できます。
■ノーズは脱着が可能で、完成後も内部構造を見ることができます。
■DFVエンジンは、内部のカムやクランクが可動状態で組み立てることができます。
【 バリエーション 】
K722 – Ver.A :
1968 Rd.3 Monaco GP Winner #9 G.Hill
・Type 49Bのデビューレースであり、G.ヒルが勝利した1968年第3戦モナコGP仕様をモデル化しました。