【2024年10月 入荷商品】
[ 905 Evo1 Bis LM1992について -About the 905 Evo1 Bis LM1992- ]
1982年からグループCカー規定によるシリーズとして世界耐久選手権(WEC)が始まり、86年にWSPCと改称、そして91年にレギュレーションが当時のF1と同じ排気量3,500ccの自然吸気エンジンのみとなり、スポーツカー世界選手権(SWC)へと更なる改称が行われます。トヨタ、日産、メルセデス、ジャガーといった既にグループCで参戦していたメーカーはこの新規定で参戦、そしてこのタイミングで新規参入したメーカーがプジョーでした。
後にフェラーリF1で大成功を収め、その後FIA会長の座に就くことになるフランス出身のジャン・トッドが率いるプジョーのレース部門は、WRCやパリ・ダカール・ラリーでの成功の後、新たな選手権制覇への野望の対象としてこのグループC新規定に狙いを定めます。
そして1990年に完成したプジョー初のグループCカー、それが"905"です。シャシー製造は航空機メーカーであるダッソーが担当し、当時のF1のトレンドを流用したカーボン製シャシーとモノコックを持ち、自然吸気3.5L V10エンジンを搭載。905は1990年終盤にデビューし、新規定がスタートした91年に本格参戦しますが、よりF1に近い構造を採用したジャガーXJR-14に衝撃を受けたトッド監督の指示により改良型が急遽開発され、軽量化とエンジンパワーのアップが施された"905 Evo1"で91年シーズンを戦います。
しかしEvo1は軽微なアップデートに過ぎず、本格的な改良型が91年第5戦に登場します。この第二(フランス語でbis)の改良型、それが"905 Evo1 Bis"です。
905 Evo1 Bisは、フロントからサイドラジエーターへの空気の流れを始めとした空力面が大幅に改善されたカウルデザインに変更されました。905 Evo1 Bisはデビューのニュルブルクリンクではリタイヤでしたが続くマニクールとメキシコシティで連勝を飾り、翌92年第2戦シルバーストンでも優勝、満を持して92年ル・マン24時間レースに臨むことになります。そのル・マンにおいて、トヨタTS010とXJR-14の派生マシンであるマツダMX-R01との勝負となったレースで905 Evo1 Bisは見事優勝、ル・マン後のドニントン、鈴鹿、マニクールでも連勝し、シリーズチャンピオンを獲得する活躍を見せるのでした。
92年最終戦には新車"905 Evo2"が投入されましたが決勝で走ることはなく、翌93年はトランスミッションが改良された905 Evo1 Bisで再びル・マンを制し、J.トッドとチームが目指したスポーツカーレースにおける選手権の制覇を成し遂げたのです。
[ キット概要 -Kit Details- ]
■1992年のル・マン24時間レースで優勝した905 Evo1 Bisの#1番車と、3位に入った#2番車をモデル化しました。
■ホワイトメタル、ウレタン樹脂、金属挽き物、エッチングパーツ、ゴムタイヤ、デカール、各種コード類を使用したマルチ・マテリアル・キット。
■ホイール・ホイールシャフト・ナット・ライトリム・エンジンファンネルの各パーツは金属挽き物製で質感高く再現できます。ホイールは黒アルマイト処理、ホイールナットは左右で異なる色をアルマイト仕上げで再現。
■ドアは開閉可能、フロントサイドカウルとリアカウルは取り外しが可能で、完成後も内部構造を見ることができます。
■メインスポンサーデカールはカルトグラフ製。カーボンデカールも付属。
●K847 - 1/12scale Fulldetail Kit : 905 Evo1 Bis LM1992
1992 LM
Winner #1 Derek Warwick / Yannick Dalmas / Mark Blundell
3rd #2 Mauro Baldi / Philippe Alliot / Jean-Pierre Jabouille
[ 2024年10月発売 / October 2024 released ]