【2024年9月 入荷商品】
[ MS11について -About the MS11- ]
フランスの兵器・航空宇宙関連企業であったMATRA(Mécanique Aviation Traction)社は、モータースポーツ界におけるフランスの覇権を目論むド・ゴール政府の後押しを受け、新設された自動車部門において1960年代半ばからレース活動を開始しました。F1には1967年より参戦、1968年にはフォードDFVエンジンを積んだ"MS10"が3勝を挙げる活躍をみせました。そしてこの年、MS10を擁するセミワークスチームとは別に、"オールフレンチ"を掲げる純ワークスチームがグランプリに登場させたマシン、それが"MS11"です。
MS11は多くのパーツをフランス製で構成し、なかでもMATRA V12エンジンは、60度V型12気筒DOHC4バルブというスペックを持ち、当時のV8エンジンと比べても遜色なくコンパクト且つ軽量、それでいて420HPのハイパワーを発揮するものでした。
MS11のドライバーに起用されたのはF3時代からMATRAチームに所属していたフランス人、ジャン=ピエール・ベルトワーズ。彼がドライヴするMS11は第5戦オランダGPで2位に入り、自身としてもマシンとしても初の表彰台を記録しました。同時期のMS10のグランプリにおける記録には及びませんでしたが、独特のサウンドを奏でるMATRA V12エンジンを搭載し、フランスによるフランスの勝利を目指して戦ったMS11はグランプリ史に刻むべきマシンのひとつといえます。
[ キット概要 -Kit Details- ]
■ホワイトメタル、ウレタン樹脂、エッチングパーツ、ゴムタイヤ、デカール等を使用したマルチ・マテリアル・キットです。
■ホイールリム、エンジンファンネルは金属挽き物製で質感高く再現できます。
■デカールはカルトグラフ製。
■本キット製作の参考資料として、下記の書籍が好評発売中です。
・Racing Pictorial Series by HIRO No.39 : Grand Prix 1968 PART-02
■キットと同時発売で、ボディに取り付けることでディテールアップできるリベットセットを発売します。
“P1227 : 3D Printed Rivets Series [ for 1/12scale MS11 ]”
[ バリエーション -Variations- ]
●K844 - Ver.B [ 1968 Rd.5 Dutch GP ]
初の表彰台を記録したオランダGP仕様を立体化。
初期型とは異なるボディ形状、4本出しとなったエキゾーストパイプ、サイドに設置されたオイルクーラー等の特徴を再現しました。
[ 2024年9月発売 / September 2024 released ]